日本に帰国後、初めて、今後治療を行っていく病院に妻とやってきた。
実に日本で治療をすると決めてから1~2週間後のことだった。ここまでかなりスムーズに
治療に向けて進めたと思います。
これも日本の病院側で連絡を取ってくださった担当者のおかげでした。
病院に着くと我々は真っ先に、その方に御礼を言いに行きました。
年末だからか病院はとても混んでいました。時差ボケもなおっておらず、体調が悪いのか、
混雑に目が回っているのか、なんだか自分がどこにいるのか一瞬わからなくなった。
急なアポイントメントを入れてしまったこともあり、初回はかなり待たされました。
1時間半から2時間くらい待っただろうか、先生に呼ばれ診察室に二人で入りました。
担当医の方は事前に私たちが前の病院で検査した結果に目を通してくれていたので
話はとても早かった。
エコーと、念のため、こちらの病院でも針生検を実施して、再度がんの種類などを
検査することになった。
一通り検査が終わった後、手術の進め方などを手術を行う別の医師から説明があった。
温存か、全部摘出か、先生はどちらかというと全摘出を進めてきた。でもあくまで
決断は患者です。
トリプルネガティブ乳がんということ、若年性ということを加味すると全摘出のほうが
今後再発するリスクは低くなる。 妻はあまり迷うことなく全摘出を選択した。
女性にとって胸を摘出するということは、足を切るのとなんら変わりない、もしかしたら
それ以上のことなのに、妻の判断には驚いたのと同時にとても勇気ある決断をしたと思いました。