先日のブログの記事で、もうすぐ妻がトリプルネガティブ乳がんになってから、
闘病1年が過ぎるということを書きました。
最近、妻と「がんを受け入れる」とは、「どういうことなのか」という話をしました。
この話題があがったきっかけは、放射線治療後、今後の生活をどういうふうにおくっていくか、
話し合っていた時のこと。
妻は最近同じく乳がん患者の方と話す機会があったそうなのだが、皆「がんを受け入れられない」
といっているらしい。私たちも同じくずっと「がんを受け入れられない」でいた。
なんで過去形かというと、少し前進したような気がするからです。
トリプルネガティブ乳がんの場合、これといって治療法が確立しているわけではない。
抗がん剤が効くとは言われたが、既に抗がん剤治療後に再発している。
そのほかにがんは見つかっていないが、もちろん「次何かあったら」とても良くない
ことになる。でも「今、がんは無い」のだ。
この1年間、生活を闘病中心にし、私も仕事をかなり制限してきた。
このまま「今、がんは無い」のに、この乳がんとの闘病中心の生活を送るべきなのか、
それとも「今、がんは無い」のだから今までどおり生活を送るべきか。
私たちは後者を選びました。なるべくがんになる前の生活にもどります。
がん中心の生活なんて嫌なのです。でも忘れているわけではありません。
勿論定期健診にも行くし、頭から何年も毎日離れることはないでしょう。
でも、また再発する可能性があるとして、それをただ、がんに怯えて
何もしないで暮らしていく必要はないと感じています。