このたびアメリカの米食品医薬品局、通称FDAは
抗がん剤の治療を受ける乳がん患者の脱毛を予防
するための頭皮冷却装置「DigniCap Cooling System」
を承認しました。
個人的には、いまさら承認かい?って感じました。
頭皮冷却システムについては私も前に記事を
書いていますが、医療の最先端をいくアメリカなら
もっと早くにFDAから承認が下りていると思って
いました。
この「DigniCap Cooling System」はスウェーデンの
Dignitanaという会社が開発した頭皮冷却システムで
頭皮を冷やすことで血管を収縮させることにより、
毛根への抗がん剤の作用を抑えて脱毛を予防すること
が期待できる。
私の妻もそうであったが、脱毛は抗がん剤(妻の場合は
パクリタキセル)を始めて、2~3週間でおこり、
髪の毛はもちろんの事、全身の毛という毛が全て抜けた。
よく脱毛と聞くと乳がん患者の方を思い浮かべる
人も多いと思いますが、乳がん患者=脱毛がおきる、
というわけではなく、脱毛の副作用がある抗がん剤が
多く乳がんに使われているのがそういったイメージを
作り出しているようです。
このDigniCapを開発したDignitana社の行った治験では
実に66パーセントの患者が、脱毛が半分程度にとどまった
としている。
どうやらこの分野ではアメリカよりもヨーロッパのほうが
研究が進んでいるようで、今回のDigniCapもスウェーデンの
会社が開発しています。
日本では先日リーブ21さんが頭皮冷却システムを開発したとして、
私も以前のブログ記事に書きましたが、日本ではどうやら
厚生労働省(アメリカのFDAに位置する)がまだ医療機器として
承認をしておらず、勿論保険診療として使えるようになって
いないらしいです。