皆さん、精神腫瘍学(サイコオンコロジー)という言葉を聞いたことがあるでしょうか、
恐らくほとんどの方は精神医学という分野はご存知だと思うのですが、知っている人は
少ないと思います。
私も妻が乳がんになるまで「精神腫瘍科」たるものがあること自体しりませんでした。
精神腫瘍学という分野は主に、がん患者のメンタルケア、精神状態のサポートや治療、
また患者本人だけではなく、患者を取り巻く家族や周囲の人のサポートやケアを行う
分野だという。
精神腫瘍学とは海外ではかなり認知されているみたいだが、日本はまだまだのようです。
そもそも日本では肉体の治療を主にしているような気がして、精神の治療に関しての
医学的な認知がとても低いように思えます。
なんでも精神腫瘍学にかかわっている医師は日本では100人ほどだといわれているそうです。
乳がん患者だけでも年間5万人の患者があらたにうまれているというのに明らかに少ない
人数であると思う。
私が調べた記事によると、その背景には色々あり、ひっかかったのは精神科は病院の分野の
なかでも収益をあげにくい分野といった内容でした。収益があがらないからその分野の
専門家や技術が衰退していく、これで本当に良いのでしょうか。
もっと、国や行政が協力していくべき分野でもあると思います。私も妻が乳がんになり、
精神腫瘍科に通うようになり、その重要性とありがたみを感じている身でもあります。
薬も処方してくれますし、一人で悩んでいるような話も聞いてくれたりします。
悩んで夜寝れないでいるより、専門家に話を聞いてもらい、少しすっきりして、薬を
飲んでぐっすり寝た方がよっぼど心身に健康的な気がします。