女性にとって乳がん闘病の中で苦痛なものに
乳房切除や脱毛がありますが、ある機関の調べでは
脱毛が悩みの中の1位となっているようです。
私の妻もあまり、口にだしては言いませんが、
脱毛はとてもショックなことだったと思います。
勿論、ウィッグも購入したのですが、抗がん剤が
真夏に重なったこともあり、あまりウィッグを
着ける機会がないまま髪の毛が生えてきました。
ただ、医療用のウィッグって、普通のオシャレ用の
ウィッグとは異なりかなり高額です。
中には世間のお父さんの月の給料が丸々無くなって
しまうようなものも少なくありません。
ちなみに私は妻の事を思って、一番良いものを
購入したので家計には大打撃でした…。
でも後悔はしていません。当時は、少しでも良い
ウィッグをつけて本物の髪の毛に近づけられれば
と思っていました。
でも、正直、乳がんの治療費だけでもかなり
高額なものなのにウィッグは保険が効かないので
これは患者にとってとても経済的に負担の
大きいものになります。
そんななか、自治体が医療用ウィッグの
購入費用を助成しようという動きが
広まってきているようです。
例えば、山形県では以下の条件が揃っていれば
県が1万円または購入経費の1/2の額の
低い方を助成しています。
- 山形県内に住所を有する方
- がんと診断され、その治療を行っている方
- がん治療に伴う脱毛により、就労や社会参加等に支障がある又は支障が出る恐れがあり、ウィッグが必要となっている方
- 他の法令等に基づく助成等を受けていない方
1万円でもウィッグを購入する費用の
足しにすれば、少しは負担も軽くなります。
目立ったところだと山形県くらいしか
助成を行っているところは見つけられなかった
のですが、こういった動きは全国に広まって
行くべきだと思います。